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僕の歌【空に蹴ったボール】

僕は小中高と、サッカーをしていました。


そのサッカー少年時代の話の一部を、【空に蹴ったボール】という曲にしてライブでうたったりしています。今回はライブで語るMCになるべく沿った形で日記にしてみました。興味ある方は読んで聴いてみてください。少し長いけど…^^

とある大会の決勝トーナメントの一回戦。


六年生が二人しかいない五年生主体の僕ら弱小サッカーチームはなんとかここまで”気合い”で勝ち上がってきたのだ。


その日のグランドは雲ひとつない晴天下。季節は夏前くらいかな、なにしろ暑い…。グランドをぎっしりと取り囲む父兄やギャラリー達は選手以上に緊張の面持ちであった。


そんな中、試合も中盤に差し掛かり、不気味な沈黙というか静寂を破るかのように、スイーパーである彼がクリア?で蹴ったボールが、なんだろう…不思議なくらい空へ舞い上がった。


マークを二人くらい背負って、センターフォワードの僕はそのボールを見上げた。


グングン敵陣まで伸びてくるボール…


「ああ眩しいな」とか「空、青いな」とか


そんなふうに思った感覚を今でも覚えている。そして次の瞬間、僕を現実の世界に戻すかのような彼の叫び声が、父兄達の歓声をかきわけ、一際グランドに響いた。

「ノシロ君いけー!!!」

気がついたら僕は無我夢中でそのボールに食らいついていった。


無意識にオーバーヘッドシュートをしていたようだ。


もつれて倒れ、起き上がると会場が大興奮している。


ゴールしたのだった。


自然と僕らは抱き合っていた。


実はこの試合は、僕が初めて母親をゲームに呼んだ試合でもあったので、結局張り切っている自分が、なんだか妙に照れくさかったのを覚えている。(絶対に親を呼びたくない派で、呼ぶ仲間達を信じられない!と当時は思っていたのだ)


彼とのマンガのようなゴールであったが、その試合は結局…負けた。


そう、彼はひとつ年下で僕に本当になついていた、多分(笑)。

可愛い弟みたいだった。


僕ん家まで来ては、あのドリブル教えてくれ、だとか、ノシロ君を抜くから相手になってくれ、だとか、そうゆうことがしょっちゅうで、とにかくサッカー馬鹿って感じだった。


まあ僕も気持ちは負けてないつもりでしたが。


で、お互い中学生になり別々の中学校へいくんですが、彼が一年生の時、一度だけ敵として対戦したことがある。


彼は元もと小さく、そのときもまだ150㌢ちょっとくらいだった。


技術も当時の僕からしたら甘くて、正直、もう中学校では、いよいよ奴もレギュラー確保は無理だろう、と思っていた。


※小学生時代の名門チームの指導者たちの評価は、かなり高かったと聞いたこともあったが。そういえば二人で市内選抜も選ばれたかな…五年で選ばれた奴は、多分異例かもしれない。


「いくら練習して大好きでも、駄目なものは駄目」

って多分、そんな風にその試合、彼のプレーをみて思ったのも覚えている。なんかひどい、オレ…


その後、お互いに会うこともめっきり減り、高校生になるころには全く彼の情報がつかめなくなっていた。


高校に進学すると、僕はもうサッカーはやめて美術部に入ると決めていたが、なんだかんだ口説かれサッカー部に入ることになった。サッカー自体は好きなんだけど、勝利至上のサッカーについていけず、いつもつまらなかった。少〜中のようにもう燃えれなかったのだ。


そして高校卒業と同時にサッカーはやめることに。

途中、何度も彼のことも思い出したりもした。「アイツ、まだあの調子でやってっかなー」「でも多分、駄目だろうな」とかって。


僕だって上を目指せば、それなりの強豪校でもレギュラーをとれたかも知れない。


でもやめた。


そして卒業して数年が経っていた。


たまたま地元の駅で彼のお姉さんに会った。

聞くと、彼はJリーガーになっていた。


しかもJ1の強豪チームの不動のレギュラーとして。


日本代表候補にも一時は選ばれていたと聞く。


前言撤回じゃないけど、

「ああ、あんくらい好きなものに馬鹿になれる奴が、きっと夢を叶えるんだなぁ」 と思い直したりもした。

ほんと馬鹿野郎だったもん。何度言っても変なドリブルやめないし(笑)


それを機に彼の辿った経歴を調べたりもしたし、応援をするようになった。(より強いチームへ行きたくて中学は途中編入したんだって)


高校ではキャプテンとして冬の全国選手権にも出場。(あれ?インターハイかな?)で、高校生になって、身長は突然180㌢を越えたらしい、マンガかっ(笑)


いつもこの曲を歌うときしゃべるMCなんですがね、いつか再会した時、彼、あのゴールを覚えてなかったらどうしようかって僕は話するんですよ(笑)


彼「は?そんなゴールあったっけ」みたいな(笑)

…いや、そもそも顔さえ忘れられていたら…。


ゆらたまYouTube
【空に蹴ったボール】

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=2BzJwmC1MIU

ユラユラ雲は流れてた
あのボールは君が蹴った
クラクラしそうなほど
あの日は暑かった


空に高く
ボールを追いかけ僕は走る
君は叫んだ
歓声に打ち消されそうだ


憶えているかい君は
二人だけで手に入れたゴール
なんとかやれそうに思えた
まるでマンガのようだ


ユラユラ雲を眺めて
仲間達で誓ったんだ
クラクラしそうなほど
眩しい希望を抱いて


夢の続き
グランドの隅に転がったまま
君は今でも
追いかけているのだろう


安心さ 君の名を呼べば
いつも僕のそばにいてくれる
ためらうことなく僕のこと
君は信じていたんだね


憶えているかい君は
二人だけで手に入れたゴール
なんとかやれそうに思えた
僕も君と一緒なら
まるでマンガのようだ


ユラユラ雲は流れてた
あのボールは君が蹴った
クラクラしそうなほど
あの日は暑かった

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